6 坂倉心悟、HUMANIAの頃

『HUMANIA』の頃ーー第5回と同じじゃん。と言われてしまえばその通りなのですが、『PASSENGER』~『HUMANIA』にかけての時期は、この人にとっても、もの凄く大きな変化の季節となりました。坂倉心悟。ご存知の通り、光村以外が書いた曲がNICO Touches the Wallsの音楽として世に出ていったのは、彼が書いた"マトリョーシカ"(『PASSENGER』収録)が初。『HUMANIA』では、作詞作曲を手がけた"Endless roll"のほか、"カルーセル"および"demon (is there?)"において光村と歌詞の共作も行っています。

坂倉は、メンバーからはいじられキャラとしてからかわれることも多いけど、とても芯の強い人だと思う。『夏の大三角形』の取材の時に、ひとりアレンジに納得できていなかった坂倉を、他の3人で説得したというエピソードが語られたけど、それはつまり、自分自身が納得しなければ前に進めないということ。取りようによっては面倒くさいタイプなのかもしれませんが、表現者にとって、譲れない自我があるということはとても重要なことで。坂倉が制作面において積極的に乗り出していったことによって光村が触発され、光村自身のソングライティングがひとつの覚醒を遂げるきっかけとなったことは間違いありません。
面白いのは、そんな坂倉が書く曲が、実はとてもNICOの王道を行くような楽曲であるということ。今後、NICOが進化を果たしていく上で、彼の存在はひとつのキーになっていくのではないかと思います。

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