7 対馬祥太郎、Ground of HUMANIAの頃

まもなくLIVE DVDも発売される「Ground of HUMANIA」の幕張公演。当日、自分は楽屋に入らせてもらっていたのだけど、リズム隊の相棒である坂倉が見るからに緊張した様子でいる隣で、対馬はいたって普段通りの落ち着いた様子に見えた。ので、それを本人に伝えると、「めちゃくちゃ緊張してますよ! 緊張してないフリをしてるだけ。そうしないとますます緊張しちゃうから(笑)」という返事が返ってきた。ステージ上ではとてもワイルド&エモーショナルなドラムプレイで魅せる対馬は、でも、ふとした会話の中で、とても繊細なところがあると感じることがあります。最近の取材の際に、自分のことを「不安先行型でもある」と評してくれたことがあるのだけど、自分のやりたいことを貫く一方で常に客観的な目線も持っていたり、熱いところと冷静なところが共存していたり。取材者としては、未だに謎な部分が多いように感じています。

そんな対馬が、Ground of HUMANIAが終わった後、「今は凄くいい状態だと思う。去年アルバム2枚出して、ライヴやり続けてっていう中で、いろんなものを出し切って風通しがよくなった。こういう状態は、俺は初めてです」と語ってくれた。"夏の大三角形"の取材の際にも、NICOが踏み出した新たな境地をとても嬉しそうに話していて、彼の中でも明確に新しい季節が始まっていることを感じさせられました。光村いわく「対馬君は、今一番の成長株だと思う」らしいので、今後がとても楽しみです。

ちなみに、まだ世には出ていないけれど、坂倉や古村同様、『PASSENGER』〜『HUMANIA』期に対馬も自ら作曲した曲をNICOに持ってきていたそうで。もちろん筆者も聴いたことはないのですが、以前の取材でその話になった時、他のメンバーから「対馬君の曲は黒魔術みたいなんですよ」という評が出たのが今でも印象に残っています。黒魔術みたいな曲……まったく想像つかないですが、近い将来に聴ける機会があるといいなぁと、密かに心待ちにしているのでした。

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